シンプルが美味しいイギリス料理

隆盛を誇ったイギリス王国が王室主催の晩餐会ではどうしていたのか不思議でなりませんが、イギリス料理には「おいしくない」という不名誉な定評があります。
定評にはおおむね賛同しますが、イギリス料理でも手間をかけない料理はおいしい、というのが私の感想です。

肉厚のタラとポテトをカリッと揚げたフィッシュ&チップスやパブで食べるじっくりとオーブンで焼いたグリルドチキンもおいしいですが、伝統的な朝食、イングリッシュブレックファーストは特にお勧めです。

朝になると、街中にはパブやレストラン、ホテル、B&Bの表にメニューを書いた黒板があちこちに置かれます。
私が泊まった田舎のB&Bではバスケットに入った何種類かの温かいパンと共にベーコン、分厚いソーセージ、目玉焼き、トマトで煮込んだ豆、焼いたキノコ、ハッシュドポテト、焼いたトマト等が大皿に盛られて運ばれてきました。

B&Bのお母さんは「お代わりがあるからね」と笑ってくれましたが食べきれるかどうかのすごい量です。
気合を入れてナイフとフォークを構えますが、食べ始めると、それぞれのおいしさに楽しくなります。

ベーコンは日本のものより旨みが強いし、ソーセージはスパイスが効いています。
目玉焼きは揚げ焼きっぽく、トマト味の豆はバターの風味でとてもまろやかです。
黒いマッシュルームのような焼きキノコは噛むたびにジューシーでいい香りがします。

朝起きてB&Bの窓から見える冬の雨に、がっかりしていましたが暖炉の前でおいしい朝ごはんと格闘しているとこれも贅沢のかたちだと、楽しむことができました。

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